Summary — この記事の結論

クリニック開業時の採用計画の立て方を、職種・人数の洗い出し/採用基準/給与・待遇/予算確保の4ステップで整理します。各ステップを順に進めることでミスマッチや採用失敗を防げます。

クリニック開業の成功には優秀なスタッフが必要です。本記事では、採用計画の立て方を4つのステップで紹介します。クリニック開業の準備にあたっては、段階的な採用が必要です。

必要な職種と人数を洗い出す

クリニックの規模や診療方針に合わせて、必要な職種と人数を具体的にイメージしてリストアップすることが第一歩です。常勤換算(週40時間)でイメージすることで、最終的な着地点を決めやすくなります。

消化器内科では看護師が1日2名程必要ですが、内科や整形外科では1日1名で対応するクリニックも多く、診療科によって異なります。受付・医療事務は電話対応や会計など業務が多岐にわたるため、2名体制が基本です。

採用基準の明確化

採用する人材像を明確に定義することが必要です。スキルや経験はもちろん大切ですが、それ以上に重要なのは、クリニックの理念や方針への共感です。

以下の要素を明確にしましょう:

  • スキル・経験:診療科に合わせた必要資格や経験
  • 人柄:責任感、コミュニケーション能力、患者対応能力
  • クリニックへの共感:理念に共感し、チームを盛り上げる意欲

採用しない基準も設定することが有効です。応募書類段階での連絡ミスやスキルの曖昧さは、入職後のトラブルにつながりやすい傾向があります。新規開業クリニックは応募が多く、看護師・医療事務では月30人程の応募があることもあるため、基準を明確にすることで適切な人材を見つけやすくなります。

給与・待遇の設定

採用成功には同地域水準の給与・待遇を用意することが必要です。地域の医療機関相場や競合クリニック情報を参考に、納得感のある給与体系を検討しましょう。

設定すべき項目:

  • 給与構成:基本給、各種手当(資格手当、皆勤手当)、賞与
  • 福利厚生:社会保険完備、有給休暇、長期休暇、産休・育休制度、健康診断

賞与月数や手当配分については、今後の運営への影響を考慮しながら決定する必要があります。

採用予算の確保

採用活動にはコストが発生します。以下の経費を事前に見積もり、予算を確保しましょう:

  • 求人媒体:掲載料は媒体種別や期間で異なる
  • 人材紹介エージェント:採用成功時に年収の一定割合を手数料として支払うのが一般的

理学療法士や臨床検査技師など職種によっては自己応募が少なく、常勤雇用では人材紹介の利用が必要になります。複数の求人を並行して進める場合、採用代行業者の活用も有効な手段です。

採用計画は最終予算確定後に再度検討し、職種・人数・雇用形態を調整します。計画は厳密に立てすぎず、実際の応募状況を見ながらフレキシブルに軌道修正することが大切です。

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フェアリンク編集部

フェアリンク株式会社は、2013年設立の診療所運営支援会社。事務長代行・採用代行・開業支援の3事業を軸に、10年以上にわたりクリニック経営を支えてきた編集チームが、現場知見を発信しています。